株式会社セルージョン(本社:東京都中央区 代表取締役社長:羽藤晋)の共同研究先である慶應義塾大学医学部眼科学教室の榛村重人准教授らの研究グループ主体となり進めている「水疱性角膜症に対する iPS 細胞由来角膜内皮代替細胞移植の安全性及び有効性を検討する探索的臨床研究」の実施計画が6月30日に開催された厚生労働省の厚生科学審議会(再生医療評価部会)にて条件付承認を得ました。
株式会社セルージョン社は眼科学教室発のベンチャーで、本研究と並行して企業治験の準備を進めるとのことで、協議会としても同社の更なる飛躍を期待しております。
プレスリリース
https://cellusion.jp/news/jp/398/
<株式会社セルージョンについて>
株式会社セルージョンは慶應義塾大学医学部眼科学教室発の再生医療ベンチャーです。水疱性角膜症の治療を目的とするiPS細胞を利用した角膜内皮再生医療開発を通じて、角膜移植の限界を超える技術で世界の視界を良好にすることをミッションとしています。
<水疱性角膜症と臨床研究について>
角膜は、目の内側の表面に角膜内皮細胞が薄い膜をつくり、目の内部から角膜にしみ込む水分を排出するポンプの役割を果たしています。水疱性角膜症は、この細胞が減少し、角膜が過剰な水分でむくみ濁る病気です。
臨床研究は、角膜内皮細胞と同じ機能をもつ細胞をiPS細胞から作りだし、水疱性角膜症という角膜が濁り視力が低下する病気の患者の角膜内側に注入して、視力を回復させるものです。実施計画は、患者3人に細胞を注入し1年間かけて安全性と有効性を確認するとしています。 現在の治療法は、角膜移植しかないということで、研究で安全性などが確認されれば将来的に移植にかわる新たな治療法となることが期待されています。